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カール・レイモンの信念

昭和62年。師走に入ったばかりの函館の街は、例年通 り早くから一面のまっ白い洗礼を受けていた。
モダンな洋館が明治の繁栄を留める元町界隈にも粉雪が舞い、静かな街並みは街灯や家々の窓から洩れるあかりで銀色に輝いていた。
そんな穏やかな冬の一日がすっかり夜を迎えた頃、一人のドイツ人が静かに永遠の眠りについた。

カール・ワイデル・レイモン。

地元函館の人々はもとより、全国のファンから『胃袋の宣教師』と呼ばれたハム・ソーセージづくりのマイスター。
函館の地でおよそ70年、頑固なまでのドイツ式の製法でハム・ソーセージを作り続けたカール・レイモンが、昭和62年12月1日午後7時31分、 市立函館病院で93歳の生涯を閉じた。

今や世をあげてのグルメブームの中で、全国各地の隠れた味の名品が次々に紹介されている。 しかし、「函館にカール・レイモンのソーセージあり」と全国各地で密かに語られるようになったのは、それよりずいぶん前のこと。函館で食べた味が忘れられない人の口から口へと語り継がれ、いつしか『本物の味』とさえ言われるようになっていたのである。

かつて函館の地でレイモンがハム・ソーセージを作り始めた頃には、それまで肉を食べる習慣のなかった街の人々は、 レイモンがいくら勧めても「馬のシッポみたい」などと言い、手にとろうとさえしなかった。そんななかにあっても挫けることなくひたすら、 ドイツ仕込みの伝統的な製法でハム・ソーセージを作り続けたマイスター・レイモン。彼のハム・ソーセージづくりの歴史は、 まさしく彼の風土愛と情熱、そして執念のドラマだったといえよう。

「人はおいしい食べ物が豊富にあり、住み心地の良い家を持っておりさえすれば、のんきに暮らすことができます。これは国家だって同じことですよ」(レイモン談) すべての人が食を通じて幸福を享受すべきだという。
これこそがレイモンの、生涯変わることのなかった思想であり、信念であった。

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